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サシペレレとメフィスト2世加盟で12使徒勢揃い! 今までに得た情報で、未解決のものをまとめ。 12使徒関連木から生まれる悪魔がいる メフィスト2世はラーメンを持っているけど、作る水がない 古文書関係古文書は元々ひとつだったのが、年月を経てバラバラになった 古文書は中国にあったが、サタンの部下が奪って行った イガナというじいさんが古文書について詳しい サタンの部下が古文書を探して世界を荒らしている 他暗闇の洞窟は仲間達が道案内をしてくれる オアシスの水でラーメンを作ったらおいしい ケニアの町でカカオの実を売っている カカオの木は特定の場所でしか育たない 肥料があれば南の地にカカオが育つ こんなもんかな。 さて、まず最初に日本から徒歩で(ry ケニアでカカオのみを買います。 バスに乗って南の地とやらに行きます。 肥料は中国で買って持ってるので、そのままカカオの実を植えます。 すると!! むくむくむく~。 ん?コロ助?ベビーキョンシー? いや、違った、サシペレレゲットー。 樹から生まれる悪魔って、こいつのことだったのね。 てかサシペレレってサッカーのイメージしかなかった。 オートだとたまにミフレア使ってくれて全体攻撃はありがたいんだけど、なんかイザコしかしてくれなかった記憶が… 再びバスに乗って、今度はオアシスの水を取りに行きます。 バス停の近くになにやら洞窟発見。 向こう岸に続いてるみたい。 とりあえず入ってみると、悪魔くんが勝手に歩いて… あー、これが 暗闇の洞窟は仲間達が道案内をしてくれる ってやつかな。 全員そろったら行けるんだろうね。 あとメフィスト2世ひとりだ。 バス停から南下して… 水ゲット。 そのままエジプトで待つメフィスト2世の元へ! よしっ、デレゲット(違! やっぱいいわー、メフィスト2世。 さすが元祖ツンデレだけありますな。 なんつーか、悪魔くんに依存しつつもオレを頼ってくれ的なところが、他のデレキャラには見られないほどのおいしさ!うひひ! これで12使徒が全員揃ったので、嬉しげに全員呼び出してみた! 多い! こんだけメンバーがいると、敵の全体攻撃とピクシーのミヒールが鬱陶しくて仕方ないという(^^; まあ、一部は呼ばない方が戦闘が楽なんですけどねッ! これで例の洞窟を抜けられるはずなので、今日はこれでおしまい。 次の目的地についての情報は、今のところ特にないですなー。 あの洞窟渡って適当にうろちょろしてみましょ。 .
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ついでに助けた象人 残りの情報で役立ちそうなものは… 壷に閉じこめられた悪魔がいる 木から生まれる悪魔がいる 肥料で木がよく育つ なので、とりあえず肥料購入。 他にすることはないので、てくてく歩いて… インドへ到着。 中国からインドまで徒歩…すげぇ。 そして例の情報収集ですよ。 南の町に魔法のカカオの実がある アフリカに悪魔について詳しい人がいる エジプトでバスの定期を売っている 何でも開ける悪魔の栓抜きが南の洞窟にある エジプトにラーメンが好きなシルクハットの子供がいる 象人が壷の中に閉じこめられた …ひとつ、すでに過去のものとなってる情報があるけど、気にするまい。 中国で聞いた「壷に閉じこめられた悪魔」って、象人のことだったのね。 ふ~ん、じゃあその壷ってどこにあるんだろう… ってここかい! この町かい! 悪魔の栓抜きはすでに手に入れていたのでその場で象人救出。 何やねん。 もっとひねれや。 なんかついでに助けたみたいになった。 気休めとして炎の玉を買って これで悪魔くんも全体攻撃できるぜ。 弱いけど。 レベルも上がったし、今日はここまで。 .
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ぬらりひょんたちは最初、このように考えていた。 魔王子を焚きつけ、地獄から失敬した妖怪を操る笛を当たる。 鬼太郎への恨みを募らせた魔王子は、妖怪を操って彼らを倒そうとする。 心優しい仲間思いの鬼太郎は、操られているとはいえ親しい者達を倒す事など出来ないはず。 こうして鬼太郎は信頼している者たちに裏切られて死んでいくはずだ、とぬらりひょんは考えていた。 しかしこんな予想はあっけなく覆ってしまった。 「ふふふ、ついに鬼太郎たちを服従させたぞ!!」 腰に手をあて踏ん反り、高笑いをした。もちろん、命令して妖怪たちに拍手や歓声を上げさせることも忘れない。 「ようし、お前達、これから悪魔くんを倒しに行くぞ!」 「おー……。」 覇気のない掛け声が上がった。ぞろぞろと亡者のように、妖怪たちは悪魔くんのいる方向へと歩いていく。 (よぅく考えたら、悪魔くんがアニメ化しても、僕の活躍が増えても、結局倒されることには変わらない。 だったらだ、こいつらを使って悪魔くんを倒して新たに『魔王子くん』というのを作ってもらえばいいのだ。 それまで鬼太郎たちの処刑はお預けだ。命拾いしたな!) こみ上げてくる笑みを押さえきれず、魔王子はまた一回、大きく笑った。 一方、こちらは森の端にあるヒノキの木の下にいる埋れ木と山田。 今日もどうすれば悪魔くんがリメイクされるのかというのを話し合うためにここにきていた。 一緒にゲゲゲスナックを食べながら最後の一人、松下の到着を待っている、が一向に彼の姿は見えなかった。 「遅いねぇ、松下君。」 「空とぶ箒が壊れたから徒歩で来るって言ってたけど……いつ頃につくんだろうね。」 「あと三十分してこなかったら僕達だけで会議をしよう。この前だした、悪魔によってゾンビに変えられた人間を魔法で倒していく デビル・ハザードなんか結構いい線いってたんだけどねぇ……。」 袋の中がいよいよ軽くなる。もう一つに手を伸ばした時、山田が声を上げた。 「ねぇ、あれ、なんだろう。」 細い道の向こうから、鬼太郎と奇怪な子供を先頭にした妖怪の群れがこちらへとやってきている。 持ちかけたお菓子の袋を置くと、座っていた切り株から下りた。 「やあ、松岡君、その……。」 「者共、あの二人を八つ裂きにしろ!」 西洋の格好をした子供が叫んだ途端、妖怪たちが襲ってきた! 「な、なにをするんだー!!!」 逃げようとするが足元をスネコスリやなんやら阻まれてなかなか動く事が出来ない。 一万年に一人生まれるという救世主も、肉体はただの人間そのものである。 うかうかしていると命が危うい。 「エロイムエッサイム!いでよ、十二使徒!!」 「こっちもだ、エロイムエッサイム!いでよメフィスト!」 呪文を唱えながら水晶玉を地面に投げつける。するととてつもない速さで魔方陣が描かれ、わずか数秒の間に十二使徒とメフィストを呼び出すことが出来た。 「わぁ!どうしたんだよぉ!親父まで呼ぶなんてただごとじゃないな!」 目を丸くしているメフィスト二世に、三期ネコ娘が飛びかかる。 「おおっと、魔力、至高の鰹節!!」 「ふにゃぁーん。」 「皆、詳しく説明している時間がない!とにかく鬼太郎さんたちを止めるんだ!ただし、傷つけないで!」 「了解!!」 「でも妖怪の数が多すぎるでヤンスよ。ここは潔く、こうさ。」 「弱いこと言ってるんじゃないの、こうもりネコ!」 鳥乙女は、おもいっきりこうもりネコのひげを引っ張った。 「あいつ、どこかで見たことが……。」 「埋れ木くん、早く家獣の中に!」 「早くだもん!」 山田と百目に引っ張られたせいで、埋れ木はもう少しで思い出せそうだったあの奇怪な奴の名前を頭から零してしまった。 「鬼太郎どん、鬼太郎どん、しっかりするでゴワスよ。」 「う、うぅ……。」 ところどころを踏み荒らされたゲゲゲハウス周辺。ただ一人残された戸田は、聞き覚えのある声のおかげでやっと気がつくことが出来た。 「ん……一反、木綿……。」 白く長い身体を確認した瞬間、傷ついた身体に鞭を打って戸田は飛び上がった。 なにしろ最後に一反木綿を見た時、彼らは魔王子とかいう奴の軍勢に加勢していたのだから。 「お前、まさか僕を!」 「ちがうちがう!わー、暴力反対でごわすー!!」 「そうか、君は九州に里帰りしていたのか……。」 戸田が、いつもの一反木綿だと気づいたのは下駄パンチを彼に六発ほど食らわした後だった。 傷だらけの身体を謝りながら縫い合わせつつ、互いの状況を話し合っていた。 「そうそう、おいどんたち兄弟は交代で里帰りするでごわす。んで、今回はおいどんで出番でごわした。」 四期木綿は吊り目を下げたまま、傷ついた尻尾を撫でていた。正気を失った鬼太郎兄弟は、本当に恐ろしい。 「ひんもどっ(帰る)途中であにょやおとっじょがなんか妙な行列にいたもんだから、声をかけようとしたけどおっとろしくてできなかったでごわすよ。」 「そうか……君の兄弟はあの魔王子とかいうやつに操られているらしいんだ。父さんまで操られてしまったし……一反木綿。」 「はい。」 縫い針を針山に刺すと、戸田は霊毛ちゃんちゃんこの裾を正した。一人だけでも、味方がいるというのは、本当に心強いものだ。 「とにかく、魔王子という奴の後を追うんだ。出来る事はすくないけど、兄さん達をとめなくちゃ。」 「わっかりもしたぁ!!」 「ううむ、まだつかんのか……。」 松下は、まだ道を歩いていた。空を飛べば三分でつく集合場所も、徒歩ではこんなにかかるものなのか、とイライラしながら考えていた。 「全く、ヤモリビトめ。魔法の箒をぶっこわすとなにごとか。ビンタ三発じゃ、まだちょっとおさまらな……ん?」 急に空が暗くなる。徒歩の上に、更に雨が降るのか、と珍しく不幸のようなものを嘆きながら空を見上げた。 が、そこにあったのは雲ではなかった。 「一反木綿……ちょうどいい。あいつに乗せてもらおう。」 届くかどうか、わからないが、とりあえず、大声を出してみた。 「ん、なんか、声がするなぁ。」 上空四百メートル付近を飛んでいる一反木綿の背中に、戸田は珍しく正座しながら乗っていた。 「おおーい、聞こえるかー。」 「おーい、ごっどまーん、き。」 「一反木綿、ふざけてる場合じゃないよ。ここらへんから声がするみたいなんだ。」 「聞こえるんだったらさっさと返事をしろー。」 耳をすまして聞いてみれば、それは松下の声だった。しかも、かなりレアな困っている響きの声。 「松下でごわすな。」 「急いでるけど、放っておけないや。一反木綿、下に下りてくれ。」 「わっかりもした。」 一度上に跳ね上がると、そのまま海にダイブするように一反木綿は急降下する。 「うわ、ちょっ。」 おかげで戸田は一度、振り落とされそうになった。おかげで地上の松下の前に姿を現した時、彼は一反木綿に四つんばいでしがみつくという、かなり恥ずかしい格好をしてしまっていた。 「おお、随分と大胆な姿をしているな。」 「そんな風に言わないでくれ、恥ずかしい。」 風圧で髪の毛が後ろに引っ張られ、おでこが全開になってしまったが、ぼさぼさの髪を整えればいつもの戸田に戻ることができた。 「それで何のようだい。今ちょっと急いでいるんだ。」 「僕も急いでいるんだ。大至急森の外れにあるヒノキの木の下に連れて行ってくれ。」 「ヒノキの木ぃ?!」 「そうだ。千年王国実現と共にリメイク計画もしなけりゃならんからな。」 「悪いけど僕たちは忙しいんだ。他を当たってくれ。」 「何を言っている。忙しい時間を割いて会議に出ているんだぞ。一人でもかけてしまってはいかんのだ。」 「僕達の方は家族と仲間の絆がかかっているんだ!」 「こっちだって代代続いてきた悪魔くんの名がかかっているんだぞ。」 「あの~。」 にらみ合う二人に挟まれた一反木綿は、かなり情けない声を出して会話に参加しようとする。 だが。 「なにぃ?!」 「なんのようだ!!」 と、メンチ鋭い二人に睨まれてしまい、思わずしり込みしてしまった。 何か言わないと、鬱憤晴らしにこっちがギタギタにされてしまいそうな感じだ。 「ま、松下どんのポッケからなんか音がしとるんでごわすが……。」 音?と松下はポケットに手を突っ込む。出てきたのはプルプル音を出して震える生き物の肉っぽいグリップだった。 「なんだいそれは。」 「メシア専用携帯電話。通称ホントウラインだ。もしもし?」 「ま、松下君!逃げてくれ!」 「その声は山田だな、逃げろとはどういうことだ?」 何かを叩く音と叫び声、とにかく雑音が多すぎてか細い山田の声は本当に聞き取りづらかった。 「き、鬼太郎君が、妖怪たちが、僕達を殺そうとして、うわー!!!」 「!!!!もしもし!もしもし!山田!聞こえるか!」 松下は声を張り上げて電話に話しかける。しかし応答はなく、完全な雑音しか流れてこなかった。 歴代悪魔くんとボンボンからの刺客 第三笛 長編作品一覧へ戻る
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悪魔くんを強くてニューゲームでプレイ 【作品の傾向】最初から強い状態でプレイ 【状況】完結(07/09/26~07/10/07) 【全動画数】14+おまけ1 【マイリスト】http //www.nicovideo.jp/mylist/2911817 【備考】攻略を見ずにプレイ。 このゲーム情報を編集
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「ちくしょう!ちくしょう!チクショウ!」 今、ちくしょうちくしょうといいながら歩いているのはごく普通の悪魔、しいて言えば東嶽大帝の息子かなー。 名前は魔王子。 ボンボンで連載されていた最新版悪魔くんに登場していたキャラだ。 「ちくしょう……どうして悪魔くんはアニメ化しないんだ! 今なら登場できるはずなのに!ちくしょう!」 そんなうっぷんを晴らすために公園のベンチの近くにやってきたのだ。 するとベンチに座るスーツを着た頭のでかい男の姿に気づいた。 「お、いいストレス発散相手。」 ぶん殴ろうと近寄った瞬間、男はにやりと笑った。 「こんにちは魔王子さん。」 「な、な。」 踏み込んだ前足を後ろに戻す。あまり知られていない自分を知っているなんて、こいつ、ただもんじゃない。 魔王子は肩幅分脚を開き、男を睨んだ。 「ふふふ。貴方のことはよく知れ渡っていますよ。 あの十二使徒とファウスト博士を石にし、悪魔くんを追い詰めた天晴れな悪魔と。」 「ま、まあな。あそこで見えない学校が裏切らなければ……。」 「ケンソンしないでください。貴方はあのクエレブレやロソンですら成し遂げなかった偉業を成し遂げたのですぞ。」 「そうだろうかなぁ。」 「容姿だってほら、あのタマネギ頭と違って気品に溢れているし、母性本能擽られるなど、悪魔界の婦女子に人気ですよ。」 「は、ははは。そうだろう。なにしろ俺は王子なのだからな!」 痛痒いほど褒められたからだろうか、魔王子に先ほどまであった刺々しさはすっかり形を潜めてしまっていた。 腰に手を当てて高笑いをする彼を見て、男はにんまりと頬を吊り上げた。 「ですが残念ながら貴方の活躍は人間界にはあまり知られていない……。」 「ちょっと待った。お前はさっき俺の活躍は知れ渡っていると言っただろうが!」 「ええ、言いました。貴方の事は悪魔界ではよく知られています。しかし人間の世界では媒体が少ないですからねぇ。 なかなか難しいのですよ。」 「うう……。」 「けれども、魔王子様。世の中にはテレビ、というものがあります。インターネットにアレルギーを持つ人間はいても、 テレビにアレルギーをもつ人間はいません。テレビで貴方の活躍が流れれば、人間達も貴方の魅力に感服する事はまちがいでしょう。」 「偉そうに言うな。俺だってテレビというのは知っているし、アニメ化すれば老若男女に俺の存在を知らしめることが出来る事もわかっている。 ただ……。」 「ゲゲゲの鬼太郎とちがって、一向にアニメ化されない、そういいたいのでしょう。」 「お前の言い分とはちょっと違うな。そのグゲゲのキダタローってやつは僕の台詞にはいらないんだ。」 「貴方はそうかもしれませんが、世間ではそうではないのですよ。」 「なんだと。」 「いいですかな。」 男はごほん、と咳払いを一つした。 「貴方様はご存知ないのかもしれませんが、実は人間の世界ではゲゲゲの鬼太郎の方が有名なのです。」 「なんと!品のない名前なのに!」 「そしてゲゲゲの鬼太郎はその知名度をカサにきて、悪魔くんのアニメ化計画を叩き潰しているのですよ。」 「うぬぬぬぬぬ!!ギリギリギリ!!」 品のよさはどこへやら。歯軋りをして地団駄を踏む魔王子を、男はますますニヤニヤした顔つきで見つめていた。 「今アニメ化したら、貴方の活躍は更にすごくなるでしょうなぁ。 悪魔くんをひねり潰し、見えない学校を従える貴方の姿、いやぁ、見てみたいものですなぁ。」 「うぐぐぐぐぐぐうぐぐぐぐ!!」 「しかしそのアニメ化も、鬼太郎たちが邪魔して計画のけの字もできない……。」 「ちくしょう!鬼太郎め!」 先ほどまで、彼の怒りの矛先は先見の明のないアニメ会社の連中に向いていた。 だが男の話を聞いた今では、すっかり鬼太郎たちに向けていた。 「憎いでしょう。鬼太郎が。」 「ああ憎い、憎いぞ!俺は今、鬼太郎をこてんぱんにしてやりたい気持ちでいっぱいだ! 生きたままミンチにしてやりたい!」 「ふふふ、そんな貴方には、これが相応しい。」 スーツの袖に腕を突っ込む。何事かと見ていた次の瞬間、男の手にはハーモニカのようなものが握られていた。 「なんだそれは。」 「これはあまりにも強力すぎるので地獄で封印されていたものです。 昔、殷の王が国内で暴れていた妖怪を鎮めるために使った由緒正しい笛なのですよ。」 「ふうん。これを吹くと何かあるのか。」 「ええ、これを音色を聞けば、どんな妖怪だろうと思考を失い、笛を吹くものの命令どおりに動いてしまうのです。」 「なんと!そうか、これを使えば……おい男。お前に感謝するぞ。 悪魔くんがアニメ化された暁にはお前を大臣にしてやるからな。」 「ははぁ、ありがたき幸せ。」 「ようし、早速作戦開始だ!」 笛を持つ手を天に伸ばし、意気揚々と魔王子は走っていく。ゲゲゲの森へと。 男はその後姿を見て愉快に、呵呵大笑と笑ったのだ。 「はーはははははは!!やったぞ、成功した!」 「ようやった。さすがはわが弟。」 茂みががさがさと動き、のそり、と3期ぬらりひょんと4期朱の盆が顔を出した。 「ぬらりひょん様~お疲れ様です~。はい、ドリンクをどうぞ~。」 朱の盆の渡した飲み物は、海のように青かった。 「おおすまないな。……ぶへぇあ!!」 「ああ!もったいない!」 「なんだこのくっそまずい飲み物は!」 「ええ、ポーションですよ~。知らないんですか~。」 「ポーションって!!お前、アレは味があれなんだぞ!しかももう一年以上も前の奴だぞ!] 「ぬらりひょん様~口を拭いたほうがいいですよ~。なんだか不気味……。」 「漫才をしている場合ではない!」 持っていた仕込み杖の石突をどつん、と地面に叩きつけ、弟の漫才を止めさせた。 「そ、そうでした。兄さん、あれでうまくいくでしょうか。」 「行く。あそこまで魔王子の怒りに火をつけたのだからな。」 自信満々の笑みを浮かべるぬらりひょん兄弟と対照に、朱の盆の顔は浮かなかった。 「でも~うっかり魔王子のところから我々の存在がばれちゃったら……。」 「安心しろ。あいつは我々のことを知らない。それに4期の顔は一見どこにでもいるさえないサラリーマンの顔だからな。」 「兄さん、それは褒めているんですか。冴えないサラリーマンて。」 「今この場では褒めている。……さて、朗報が届くまでバカンスとしゃれ込むか。」 「わ~いバカンス~。」 「行き先はどこです?」 「伊豆諸島の六軒島という風光明媚なところだ。5期の奴を先に行かせて準備させている。」 「わ~いわ~い。」 (鬼太郎、今日がお前の命日だ……。) 全ては、鬼太郎抹殺のため。 ぬらりひょん兄弟は顔を見合わせてほくそ笑んだ。 「あ~るはれた~ひ~の~こ~と~。」 「野沢、ハレ●れユカイをドナドナのリズムで歌うなよ。」 「そうそう、そんなことやってると、ジャス●ックがやってきておやつのプリンをもってっちゃうよ。」 「……うん。」 「平和じゃのう……。」 「そうですね父さん。あ、お湯を注ぎ足しましょうか。」 囲炉裏にかけていたやかんを持ち上げる。だいぶ軽くなっているから、こっちも注ぎ足さなきゃなぁ、と考えていたその時だった。 「ん?あれ?」 「どうしたんだい戸田?珍しいものでもあったのか?」 「いや、なんだ、砂かけのお婆と子泣き爺だ。」 二人がここを訪れるのは結構な頻度であることだ。砂かけ婆は食事の誘いに、子泣き爺は目玉親父に酒を持ってきたりすることが多い。 今日もそんな事だろうと、その時までは思っていたのだが……。 「やあお婆。お昼の誘いに来てくれたの?」 階段を駆け下りて近づいていく野沢に、砂かけ婆は砂をかけた。しかも大量に。 「うっぺ!な、な、何をするんだよ子泣き爺も黙ってないでなんか言ってよ!」 「……。」 子泣き爺は何も言わなかった。言う代わりに野沢に飛び掛り、身体を石に変化させた。 「うわああ!!」 「ほぎゃあほぎゃあ、ほぎゃあ……。」 森の中を赤ん坊の泣き声だけが木霊していく。呆気に取られていた高山と戸田は正気を取り戻すと家から飛び降りた。 「子泣き爺なんてことするんだ!」 子泣き爺の頭を戸田は思い切り蹴り上げた。が、ゲタの足にそれは痛いだけだった。 「霊毛ちゃんちゃんこぉ!!」 松岡の声と共に飛んできたちゃんちゃんこが広がる。二人をすっぽり包んで上に浮んだその隙に高山は野沢を引っ張り上げた。 「大丈夫か野沢!」 「う、うん。ちょっとびっくりしたけど……。」 宙に浮かんだちゃんちゃんこがもごんもごんと苦しげに動く。動く。ぎゅ、と一瞬縮んだかに見えたが。 「ほぎゃああ!!」 と、子泣き爺の一声で包みは簡単にほどけてしまった。 「早く家の中に!!」 「お婆!子泣き!目を覚ましてくれ!」 「戸田、早く戻れ!!って、うわぁ!!」 「にゃああああ!!!!」 体力の回復していない野沢をおんぶした高山に、五期ネコ娘が飛び掛ってきた。 「やめろ!止めてくれネコ娘!!」 「にぎゃああああああ!!!!!!」 体勢を崩した高山に馬乗りになると腕といわず腹といわず引っ掻いていく。 引き剥がそうともがくが、なかなか離れてくれなかった。今のネコ娘の力は明らかに普段のものではない。 「よすんだぬりかべ!」 仲間達に襲われる弟を助けようとした松岡の前に立ったのはぬりかべだった。 彼は身体を明らかに松岡の方に向けて倒していく。 「わああああああああ!!!」 「に、にいさん!!!くそ、どうなってるんだ!!」 ぬりかべたちだけではなかった。一反木綿、油すまし、豆腐小僧、カワウソ、アマビエ、夜行さんと、ぞくぞくと仲間達が自分達を襲ってくるのだ。 「この!……お?」 オカリナロープを出して戸田が今にも打たんとしたその時に、笛の音が聞こえた。 それはなんだか懐かしくて、郷愁に溢れていて、音符が耳に入るたびに胸を切なくさせる。 「ご苦労だったな。」 妖怪の塊が割れた先に立っていたのは西洋の格好をした男の子だった。 「誰だお前は!」 「俺は東嶽大帝の息子、魔王子だ!どうだい、仲間たちにやられていく気分は!」 「お前が皆を操っていたのか!元に戻せ!」 「ふん、おことわりだね!お前達もこいつらのようにしてやるぜ!」 魔王子はそう啖呵を切ると笛を吹き始める。 子守唄のようなそれは真綿で包むように優しく彼らを包囲していった。 「ぐうう!!」 蹲り、それでも耐えようとするが、甘い音楽は容赦なく心に入ってゆく。 そして…………。 「ふふふ、さあ立ち上がるんだ。」 魔王子の命令とともに、松岡と野沢と高山は立ち上がった。 「ぐ、ぐ、ぐぅ……。」 「ん?おかしいな。まだ聞き足りないのか?」 まだ命令を聞かない戸田の耳元で大音量を聞かせる。しかし彼はまだ立たなかった。 「言う事の聞かない奴だな!おいお前ら!こいつを殴れ。」 ひょこんひょこんと戸田に近寄ると、松岡は容赦ない蹴りを入れた。無表情で。 「ぐえ!」 ぴょんぴょんと戸田に近寄った野沢は、おもいっきり叩いた。無表情で。 「いぎぃ!!」 とんとんと近寄ってきた高山は、ものすごい勢いで引っ叩いてきた。無表情で。 「あがががが!!」 どんな折檻を食らわせても、戸田は命令に従わなかった。 「ふん、まあいい。こいつ一人どうでもない。いくぞ皆のもの。」 魔王子は一発腹に蹴りをいれ踵を返す。枯れの率いる妖怪軍団もそれに倣った。 「に、兄さん、高山、野沢ぁ……。」 傷だらけの彼の耳に、小さな足音が聞こえた。あれは、父さんの足音だ!戸田はかすかな希望を目に灯した。 「と、父さ……。」 しかし、無常にも父は通り過ぎていった。 「うえっ。」 しかも息子の頭を踏んで。 歴代悪魔くんとボンボンからの刺客 第二笛 長編作品一覧へ戻る
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全体マップ 準備中。 町 日本、魔界通り 中国 インド .
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FC ○通常ルート 電源投入から「THE END」と表示されるまで プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 BUGHONEY sm18798309 2 35 01" 2012年09月04日 BGM終了まで,ニューファミコン,連射機あり めし太郎 sm18715877 5 25 40" 2012年08月26日 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「つまりこういうことだな。」 役立たずになった電話をしまい、先ほど聞こえてきた音と戸田の話を総合したものを松下は話し出す。 「魔王子というやつがソロモンの笛よろしくなものを使って妖怪を操り、 僕達をギタギタにしようとしている。先に待ち合わせ場所に来ていた山田と埋れ木が妖怪たちと交戦中で、遅れてしまった僕が難を逃れた、というわけか。」 「うわぁ、なんて説明的な台詞だろう!」 「ぐだぐだぬかすな。これぐらいが丁度いいんだ。さて、まずどこから考えるべきか。」 ぎゃあぎゃあとカラスが騒ぐ。悪魔と妖怪の戦いの空気を悟って、どこか落ち着かないのだろう。 そんな中、四期木綿がまず声を上げた。 「とりあえず、あの魔王子ってやつは何者でごわす?悪魔くんを襲ったってことは、あんたの知り合いじゃあなかと。」 「バカ言うな。僕にそんな邪気眼な知り合いはいないぞ。うーん、魔王子、確か……。」 「やっぱり知ってるんじゃないか。」 「ああ、思い出した。埋れ木のやつが魔王子ってのにソロモンの笛を取られたって話したことがあったな。 あの時は見えない学校がいなかったらやばかったらしい。」 「埋れ木の奴から他にもなにか聞かなかったかい?例えば奴の弱点とか、ウイークポイントとか、欠点とか、短所とか、遜色とか。」 「みんななんか同じ意味の言葉だな。そうだな、見えない学校が海水をかけたらドロドロに溶けたといっていたな。」 「じゃあ、あいつの弱点は水……!」 「そこを強化されてなかったらな。」 「よし、一反木綿、早速水を汲みに。」 「まて猪突猛進。まだ妖怪を操る笛の問題が残っているだろう。」 「あ、そうだった。」 一反木綿に乗る気まんまんだった戸田はぽん、と自分の頭を叩いた。そんな彼を見て、松下はますます渋い顔をするのだ。 「妖怪を操る笛だが、それには心当たりがある。古代中国で作られたという覇見得流運の笛だ。」 「は……?」 「覇見得流運、はーみえるうん。」 「ドイツの童話みたいな名前だな!」 強引な名前に呆れる戸田を置いて、松下は更に話を進める。 「その笛の音を聞けば、どんな妖怪でも人形のように操ることができるというもので、 あまりにも強力すぎるから、地獄に封印されたんだ。」 「じゃあその笛を誰かが持ってきて、魔王子にやったんでごわすか。」 「ということは、まさかぬらりひょんが!」 「ぬらりひょんだかぬるぽだが知らんが、そいつのことはほっとけ。」 「あれ、でも、妖怪だったらどうして戸田どんは操られなかったんでゴワス?松岡も野沢も高山も、目玉の親父どんまで操られたというのに。」 「それはたぶん、こいつだけ人間とハーフって設定があるからじゃないか。」 あ、と一反木綿と戸田は顔を見合わせた。 「でもそれだったら兄弟皆ハーフなんじゃ。」 「いちいち気にしてたら美味●しんぼなんか読んでられないぞ。さて、どうやって魔王子の面に水をひっかけるかだ。」 腰かけていた切り株から立ち上がると、松下はうろうろと歩き回り始めた。 「ピンク、ハリケーン!!」 「照魔鏡ー!!」 羽を羽ばたかせ、桃色の嵐を起こす鳥乙女の下では、幽子が一生懸命妖怪の妖力を吸い取っていた。 しかし、どんなにふっ飛ばしても、妖力を吸い取っても、燃やしても凍らせても、こちらが防戦一方の展開には変わりなかった。なにしろこちらは十五人しかいないのに、あちらの人数はその倍以上なのだ。 「家獣、大丈夫かい?」 「ばううっ!!」 山田と埋れ木、二人を中に入れた家獣はどすんばたんと地面を蹴り上げる。足をつくと、妖怪たちが攻撃してくるからだ。 「悪魔くん、こんな生ぬるい攻撃ばっかじゃスタミナ切れになっちまう!強力なのをぶつけてもいいか?!」 「だめだよ、鬼太郎君たちは操られているだけなんだ。攻撃なんて滅多にしちゃいけないよ!」 埋れ木だってわかっている。既にサシペレレと百目はボロボロになって戦えなくなってしまっている。他の皆もいつ動けなくなるかわからないのだ。 「埋れ木君、落ち着くんだ。兵法の基本でいこう。」 「兵法の?」 「頭、つまり主将を叩くんだ。笛を持っているのは魔王子だから……。」 「そうか!メフィスト二世、ユルグと妖虎と一緒に魔王子に攻撃をしかけるんだ!」 「よし、いくぞユルグ、妖虎!」 魔王子のいる方向へ駆けて行く三人を確認して安心したその途端、二人は壁に身体を押し付けられた。 「うわ!」 「なんだぁ?!」 丸い窓から下を見れると、なんと塗り壁夫婦が家獣の足を掴んでしまっているではないか。 「ば、ば、ばううう!?」 「ぬーりー……。」 飛び上がり振り落とそうとするが塗り壁はしつこく足にぶら下がる。それどころか、重みで身体が、斜めに、なって……。 「あああーー!!!」 「いたぞ、魔王子の奴。子泣き爺連中を椅子にしてふんぞり返ってやがる。」 眼下の穏やかな野原の上。子泣き爺兄弟を石にさせてそこに座った魔王子は、優雅に紅茶なんぞを飲みながら、妖怪と悪魔の戦争を眺めていた。 「油断しているな。」 「そこが狙い目じゃわい。いくぞメフィスト。」 「よし、行くぞ。魔力、火炎放射!」 「コーンエッサムコーン!!!」 「この前試しで飲んだウォッカの獄炎じゃ!!」 三方から発せられた炎が合わさり、上空で赤く膨れ上がる。球体になったそれは魔王子へと落下していった。 「これであいつもお陀仏だ!!」 歓声を上げようと腕を振り上げたが、それは無駄に終わった。 膨張したそれは何かに包まれ、急速にしぼんでしまったのだ。 「ま、まさか……!!」 呆気に取られるメフィスト二世達の頭に何かがぶつかった。バランスを失い地面に激突した彼らの前にいたのは無表情の鬼太郎兄弟だった。 「おお、ごくろう。ついでだがそこのゴキブリ連中を処分してくれないか。」 スコーンにたっぷり生クリームをつけ、口に頬張る魔王子の言う事に鬼太郎は素直に頷いた。 「相手が鬼太郎なら無茶しても平気だな、魔力、稲妻電撃!!」 帽子を脱いだ二世の頭にある角から金色の稲妻が飛び出し、野沢に当たる。野沢は衝撃で前屈姿勢になったが、倒れはしなかった。 これでいいだろう、と放電を止めた途端、野沢はぐいん、と直立した。 「な、な、なぁ?!」 「た……い……な……い……で……ん……き……。」 お返し、とばかりに電気を流される。 「二世!くそ、コーンエッサムコーン!!」 狐火をぐるぐると回しながらメフィスト二世を助けようとするユルグの前に立ちふさがったのは松岡だった。 「ええい、邪魔だ!」 「か……み……の……け……ば……り……。」 「うおおお!!」 「ユルグ!!こ、なにぃ!!」 髪の毛針攻撃に耐えるユルグに加勢しようとした妖虎の目が塞がる。が、それはすぐに解かれてしまった。 「高山どん、スマンでゴワス!」 妖虎の相手になろうとした高山が、四期木綿によって連れ去られてしまったからだ。 「ん、高山がいなくなったか?」 四期ネコ娘に団扇で扇いでもらっていた魔王子は、高山がいなくなったことに気づき空を見た。 青い青い空に糸のようなものが飛んでいるのが見える。しかし彼は決して慌てなかった。 「高山一人、どうってことないか。」 こっちにはまだ野沢と松岡、それに数え切れないほどの妖怪どもがいるのだから。 「おい、お湯の温度が下がってるぞ。新しいのもってこい。」 「ただいま戻ってきもしたぁ!!」 小高い丘の上、キャンプファイヤーをするかのように高く木々を積み上げた所に松下と戸田はいた。 「おおご苦労。」 「いやぁ。いやみにやられた時の松岡どんよりもずっと楽でごわしたぁ!!」 一反木綿の尻尾のグルグル巻きにされた高山は、死んだように動かない。 「大丈夫か、高山!しっかりしろ!」 「まあ待て。こいつを正気に戻してやらなきゃな。」 松下は高山を座らせると身体に木の葉をどっさりとかける。そして博多の塩とオリーブオイルをふりかけ、火をつけた。 「お、おまえええ!!」 「オンリキリキコウショウソワカポークショ!!」 呪文と、ぱちぱちと木の葉の燃える音が交差する中、次第に高山の目の色が元に戻っていく。 「あっちぃー!!!……は、僕は一体……?」 ボンバーヘッドになって飛び上がった高山の声は、普段のものそのものだった。 「高山!気がついたか!」 「え、戸田?なんか、僕、ジャングルの奥地に住む部族が作るご馳走みたいになってたような気が。」 「よし、元に戻ったな。高山、お前に仕事を一つ押し付けたい。」 まだ状況の飲み込めないボンバーヘッド高山に事情を説明する前に、松下はずいっと交渉に出た。 「え、なんです?ってか、なんで松下君がここにいるんです?」 「話はたっぷりしてやる。いいから僕の話を聞け。お前は地獄の炎が呼び出せるんだろう。」 「まあ……でもそれは禁じ手で。」 「地獄には後でどうとでも言い訳が出来る。今はそれどころじゃないんだ。お前の炎の力が必要なんだ。」 「へへへ、ジャス●ックから給料はそこそこでるし、石油スタンドからは灯油が手に入るし、もうけたねぇ。」 一人ほくそ笑みながら、千葉はえっちらおっちら丘を歩いていた。両手には三リットルほど入った灯油タンク。 これを売ればいくらになるかなーと皮算用していると。 「お前はこれを持って空を飛んでいけ。んで、しばらくしたらばらまくんだ。」 子供の声がする。こっそり隠れてみてみると、見たことのない子供と、四期木綿がいた。二人の間にはバケツが置いてある。 「飛んでいくって、どんくらい。」 「そうだなぁ、ざっと成層圏あたりまでかな。」 「きびしかぁ~!!」 「うだうだ言うな。そんなこというと、メイドインチャイナのタグをつけちゃうぞ。」 「行って来るでゴワス!」 そんなタグをつけられちゃかなわんと思ったか、一反木綿はものすごい勢いでバケツを持って飛んでいった。 「よし、いよいよ僕達の出番だ。高山、準備は出来てるか。」 「うん!」 「戸田、火の妖怪五人衆は集まったか?」 「つるべ火以外はなんか集まった!」 彼らの中心には重ねられた枯れ木がある。ということは、これからキャンプファイヤーをやろうとしているのだろう。 「晴れてるのに変わった奴らだぜ。まあ、俺はさっさと。」 「それと東京ネズミーランド!お前の持っている灯油をこちらに渡せ!」 「はいいい?!」 「ど、どうして俺がここに隠れていることわかっちゃったんだよ!」 灯油タンクを大事に抱え、誰にも渡さんと鼻息荒く、目の前にいた偉そうなジャリに迫る。 しかしこちらも負けていなかった。 「匂いでわかる。さあ、その灯油を渡せ。」 「な、いやだね!今は灯油が高騰してるから、そうとう高値で売れるからな。」 「ほう、その灯油が欠陥品だとしてもか?」 「へ?」 松下は千葉の手から灯油タンクを奪い取り、蓋を開けて匂いをかいだ。 「こいつには水が混ざってるぞ。もしこれをストーブに入れたらぶっ壊れるな。」 「ななな、ちくしょう!どうりでなんか渡したときにニヤニヤしてたと思ったぜ!!」 「というわけで、この不良品は僕がありがたく頂戴してもいいか。」 「おうよ!ちぃぃぃ、あの狸親父め、バイト代をこれでごまか。」 「おっと、お前にも仕事を押し付ける。これをまわしててくれ。」 石油タンクのかわりに渡されたのは、四角い箱に取っ手のついたとてもつまらなそうなものだった。 「なんだこりゃ。」 「メンタコ、というものだ。この取っ手を回すとユカイな音がでるんだ。」 「へーえ、では話半分に……。」 そう呟いて、取っ手をぐるぐる回し始める。すると。 ちゃかぽこちゃかぽこちゃかぽこちゃかぽこちゃかぽことユカイな音が出始めたちゃかぽこ ちゃかぽこちゃかぽこちゃかぽこと、不思議な騒音の中松下は号令を発した。 「さあ、行くぞ!点火ぁ!!」 「そぉれぇぇぇ!!」 「皆、がんばってくれ!!」 「おう!」 灯油が掛けられた薪に火がつけられる。燃料に加え莫大な火力である。やがてそれは天をも焦がす火柱となった。 「ツァラバ・クラバ・アドオルーガ!!」 轟音の中に紛れる松下の呪文、そしてその隙間を埋めるように響くちゃかぽこ。 あまりに異様な光景だった。 「ううう……っ。」 最後までがんばっていたメフィスト二世は、とうとう膝を折った。 魔王子は手をパンパンと払うと満足そうに立ち上がった。 「くくく、攻撃の要を失った悪魔くんなど、俺の相手ではない。ついに念願が叶うぞ!!」 ははは、どうだ。これで怖いものなしだ。部下もこんなにたくさんいる、ああ、いつもよりも空が青い!! と見上げた空は、先ほどとは全く違っていた。 「なにぃ?」 灰色の、分厚い雲がこの辺り一体を覆っている。山の天気は変わりやすいというが、はて、と思っていると、顔が溶ける感覚がした。 「え?」 手で拭うが、確認をする前に正体が分かった。 ぽつ、ぽつ、と数を増していく……雨の雫だ。 「なにぃ?!」 それらは容赦なく魔王子に降り注いだ。雨が触れたところから穴が開き、肌が蕩ける。 「くっ、お前達、俺を守れ!!」 そう命令をしようにも、笛を吹く手はどろどろになってしまっている。 足が、胴が、頭が、形をなくしてゆく。 「ち、ちくしょう……。」 という呟きも、泥に成り果ててしまった身では、うまく発する事が出来なかった。 やがて空は一時間ほど前の青に戻っていた。べとべとした泥の塊の周りでは、傷ついたメフィスト二世達と、鬼太郎たちが倒れていた。 「作戦成功だ。」 四期木綿から飛び降りた松下は、魔王子だった泥を探る。戸田と高山は倒れっぱなしの松岡と野沢へと駆け寄った。 「兄さん、野沢、しっかりするんだ!」 「なあ、ところでさっきの儀式はなんだったんだ?」 まだちゃかぽこの箱を持った千葉は何かをしている松下に声をかけた。 「ん?雨乞いの儀式だ。よく漫画とかであるだろう。」 「そりゃわけるけどよ、あれで効果あんのか?」 「あると思うぞ。ソースは火●鳥だがな。」 「ところで松下どん、わしが空にばら撒いた奴、あれなんでゴワス?」 こちらはバケツを持ったままの一反木綿。成層圏は寒かったのか、へくしょん、とくしゃみもつけてくれた。 「あれはドライアイスとヨウ化銀だ。人工的に雨を降らせるのに使うものだ。」 「……そっちの方で雨が降ったんじゃねぇか……つうか、俺のちゃかぽこはなんだったんだよぉ!」 「おい松下、兄さん達、目を覚まさないぞ!」 「ん?安心しろ、こいつを吹けば、正気づく。」 松下はやっと見つけ出した笛を逆さにすると、反対側にある吹き口を拭いた。 「こいつは一つの笛で二つの役割を果たす。片方は操り、もう片方は、操りの糸を解放させる。 さあ、今解放してやるからな。」 やがて、野原一体に清らかな笛の音が広がった。 「なにぃ!また失敗だと!!」 連絡員として残っていたかまいたちの連絡を聞き、三期ぬらりひょんは持っていたコップを握りつぶした。 「おのれ、鬼太郎と悪魔君めぇ……まあいい、次は更なる手を。」 「ぬらりひょんさま、おかわりですぅ~。」 「ん、すまんな、……ぐへぇええ!!」 口に渡されたドリンクを含んだ途端、ぬらりひょんは景気よく吐き出した。 「なんだこれは!!」 「はい、弟に教えてもらった、ハイポーションです~。作り方は……。」 「またポーションか!ポーションはもういいわ!!」 終わり 109 名前:あとがき[sage] 投稿日:2008/02/06(水) 20 51 31 ID ???0 これでこの話は終わりです。 それにしても毎度のごとく最後がぐだぐだですいません。 新しくでたポーションうめぇwwww 長編作品一覧へ戻る
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インド 1.治療所(40G) 2.お店 魔文字 炎の玉(1,000G) 3.悪魔の栓抜きを持っていると、象人が仲間になる。 象人を仲間にした後は、ゲーム屋(50G)になる .
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